小説 (story)
11668 そんで、俺はかっとなって、あいつの腕を取って、窓から引きずりおろそうとしました。
11669 と、その瞬間、あいつの旦那がリヴォルヴァを持って飛び出してきました。
11670 エルシィは床の上にくずおれていたんで、俺たちは顔と顔を向き合わせた格好だったんです。
11671 俺も武器を持ってたんで、拳銃を取り出して、旦那を脅かして逃げようとしました。
11672 けど向こうが撃ちやがって、外れて、俺も同時にぶっ放して、向こうが倒れちまいました。
11673 俺は庭を踏み越えていったんですが、走りながら、後ろの方で窓を閉める音が聞こえました。
11674 神に誓って、みなさん、偽りはひとつもねえ。
11675 あとはもう、あの少年がこの手紙を持ってきて、俺はカケスみたいにここへのこのこやってきて、あんた方に捕まった、それだけです。」
11676 馬車はもう、アメリカ人が話すうちに着いていた。
11677 その中には制服の巡査がふたりいた。マーティン警部は立ち上がり、犯人の肩に手をかけた。
11678 「さあ行こう。」
11679 「ひと目あいつに!」
11680 「ダメだ、まだ意識が戻ってない。
11681 シャーロック・ホームズ先生。
11682 今度も大事件があったときは、そばでご一緒する幸運にめぐまれたいものです。」
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