11500    このような並びです。

11501    さて、単語としてはこれまでの仮定から、Ｅが二番目と四番目にある、五文字の言葉だとわかります。

11502    切り離すという意味のＳＥＶＥＲか、梃子のＬＥＶＥＲ、もしくは打ち消しのＮＥＶＥＲ。

11503    異論ないかと思いますが、最後のネヴァーが何かの返事として、もっともありそうですし、状況から考えて、あのご婦人が描いた返事かもしれません。

11504    これらがすべて正しいとすれば、残り三つの記号は、Ｎ、Ｖ、Ｒということになる。

11505    これでもまだ難しいところが残っているのだが、いくつかの文字についてよいことを思いついた。

11506    つまりこうだ、もし私の読み通り、これがあのご婦人と昔親密にしていた者からのメッセージだとすれば、この両端にＥがあり、中に三文字ある組み合わせは、ＥＬＳＩＥ、『エルシィ』という名前をまさに指しているのかもしれぬ。

11507    よく調べてみれば、この組み合わせが三度、伝言の末尾に現れている。

11508    とすれば、これはエルシィ宛の文章に相違ない。

11509    こうしてＬ、Ｓ、Ｉがわかった。

11510    しかし何を伝えようとしているのか？

11511    たった四文字だけが、エルシィという名の前に描かれていて、末尾はＥ。

11512    きっとＣＯＭＥ、『来い』という意味に相違ない。

11513    他にも末尾がＥの四文字を考えたが、この状況に見合うものは他にない。

11514    そうしてさらにＣ、Ｏ、Ｍがものになったので、再び最初の伝言に挑んでみた。